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浮気調査知識

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家事調停による解決法
2025/09/05
●家事調停は家庭裁判所が行う家事調停は前項の民事調停と同様に調停の一種であり、家庭の問題に関して家庭裁判所が行う調停のことです。家事事件手続法は、家庭の問題について、調停あるいは審判の申立て手続きについて定め、審判の申立てをする事項を同法の別表第1、審判・調停のどちらの申立てでもよい事項については別表2に列記しています。また、離婚や離縁などの身分に関する訴訟(人事訴訟)では調停前置主義がとられ、調停を経なければいきなり訴訟を提起することはできません。家族間の紛争の多くは調停が必要なのです。●家事事件の調停は費用が安くて早い家事調停には前記の別表第2の審判でも調停の申立てでもよい事件と、離婚などの身分関係の紛争の調停前置主義による調停の申立てとがあります。費用は安く別表第2および離婚などの調停の申立て手数料は1200円と連絡用の郵便切手が必要なだけです。調停が成立すると調停調書が作成され、これには判決と同じ効力があります。調停が不成立だと、別表第2の事件は審判に移行し、身分関係(例えば離婚)の調停は終了しますが、新たに人事訴訟ができます。              ●家事事件手続法 別表第2(審判でも調停でもよい事件)【婚姻等】 ①夫婦間の協力扶助に関する処分②婚姻費用の分担に関する処分③子の監護に関する処分④財産の分与に関する処分⑤離婚等の場合における祭具等の所有権の承継者の指定【親子】 ⑥離縁等の場合における祭具等の所有権の承継者の指定【親権】 ⑦養子の離縁後に親権者となる者の指定⑧親権者の指定または変更【扶養】⑨扶養の順位の決定及びその決定の変更又は取消し⑩扶養の程度又はその方法についての決定およびその決定の変更又は取消し【相続】11 相続の場合における祭具等の所有権承継者の指定【遺産分割】12遺産の分割13遺産の分割の禁止 14寄与分を定める処分15特別の寄与に関する処分【厚生年金保険法】 16請求すべき按分割合に関する処分【生活保護法等】17扶養義務者の負担すべき費用額の確定
民事調停による解決法
2025/09/05
⚫︎民事調停は簡易裁判所が行う                       調停とは、国語辞典によれば、「対立する両者の間に入って、両者の妥協点を見いだし、争いをやめさせること。」とされています。民事調停は、民事紛争の当事者の間に裁判所が入って、両者の妥協点を見いだし、争いをやめさせることを目的としています。双方が妥協して合意ができれば調停は成立し、調停調書が作成され判決と同様の効力を持ちますが、妥協できなければ調停は不成立で終わります。                                 ⚫︎費用も時間もかからない解決法民事調停の費用は訴訟に比べ半分の額です。調停成立までの期間も訴訟よりははるかに短い期間です。また、調停は裁判所による裁判外紛争解決手続きとされ、裁判における判決や決定とは異なり、調停が成立するためには、当事者双方の妥協による合意が必要なので、比較的将来に遺恨を残さない穏やかな解決法だと言えます。調停成立の可能性が低い場合、初めから訴訟の方がよい場合もあります。ただし、調停を経なければ訴訟の提起ができない事件もあります。民事調停は家庭内の事件(家事事件)を除くすべての紛争で利用でき、民事調停の特例として特定調停もあります。【調停のメリット】①訴訟に比べ費用が安い調停費用は訴訟費用の半額です。また、調停が成立せず訴訟となった場合、調停申立の費用分は減額されます。②調停の場に呼び出せる示談交渉をイヤがっている相手も、裁判所からの呼び出しを拒否できません。拒否すると5万円以下の過料に処せられることがあります。③後に遺恨を残さずにすむ調停は、民事調停も家事調停も、調停委員のアドバイスを参考にして、あくまで当事者で話し合いによる解決を図るものです。ですから、判決ほどには人間関係を損なわずに済みます。④調停調書の効力は判決と同じ調停成立後に作成される調停調書は、判決と同じ効力を持ちます。
探偵と未来
2025/09/05
本書を通して探偵とはいかなる職業なのか、日々、どんな働き方をしているのか、その実態を少しでも理解していただけたものと思います。また信じられないような依頼案件の数々に接し、驚きとともに好奇心ををおいに刺激されたのではないでしょうか。不倫調査、人探し、ストーカー、企業の信用調査、盗聴器発見など、現代社会において探偵の業務は、まさしく世の中の裏側に潜む非日常の世界を観察し、人間の不条理な真実にアプローチすることです。そして、人々の営みに、正解というものはなく、その人が選んだ生き方が幸せであればと願いサポートするのも、探偵の大きな仕事であろうと信じます。今回、本書を書きにあたって、弊社の探偵たちに今までに携わってきた事例や印象深いエピソードなどを入念にヒアリングしました。それこそ屋台骨を支えてきたベテランから入社半年の若手まで話を聞き、改めて探偵という職業が担う役割の大きさと、一つひとつの任務に注ぐ彼らの情熱を痛感しました。探偵の労働条件は、改善しようと様々に工夫をこらしていますが、まだまだ厳しいものがあります。そんな厳しい環境の中で高いスキルを維持する、探偵たちの不断の努力は大変なのだと感じています。しかし、辛い現場の多い過酷も、涙でにじむ報告も、それらのすべてが人と人、社会と人間、そして愛と寛容につながっているのです。だからこそ悩み疲れた多くの依頼者に寄り添い、幸せになってもらって「ありがとう」と感謝されることで、大変だった業務の日々とてつもなく価値あるものに変わっていくのです。そんな心のご褒美を求めて、今日も探偵たちは尾行と追跡の現場に向かいます。
父が後妻業の食い物にやらされている!
2025/09/05
東京で暮らす息子から、山陰地方の実家に一人で住む80代の父親が、どうも変だと相談があった。事情を聞くと、久々に田舎で暮らしている父のもとへ行くと、カレンダーに「80万円」「20万円」と金額が書きこまれており、どうやら女性に渡しているらしいという。何が父に起きているのか、早速、調査を開始した。その結果、この父親には仲良く交際している50歳くらいの女性がいることが判明。父親の自宅にも頻繁に訪れていた。そこで家の中で、何が起きているのか、それを調べるために息子がテーブルの上にICレコーダーを置き、会話を録音しようと試みた。その効果はすぐに現れた。録音した会話を聞いたところ、交際している女性が、涙ながらに「お金がなくて困っているの……」と訴えていると、やがてその女性の娘が現れ、同じように泣き落としでお金をせびり始めた。すると父親は、いくらでも出してやると、現金を手渡していた。依頼者の父親は不動産業で財を成し、数億の資産を持っていて。しかし、五年前に苦楽をともにしてきた妻を亡くし、以来、寂しい独居老人として暮らしてきた。ともあれ、探偵は現金せしめた事実を掴み、このお金が何に使われるのか、女とその娘を尾行。すると二人はパチンコ屋へ。二時間ほどで先ほど依頼者の父からもらったお金を、すっかり使い果たしてしまった。それを報告すると、息子は「やはりそうでしたか……」と、がっくり項を垂れて、ため息を漏らした。調べてみると、父親は月に100万円単位で女性に援助し、四月には娘の引越し費用や専門学校の入学金などを別に渡していた事実が明るみに出た。これでは、父親が一代で築いた資産が潰えてしまう。息子としては、他の兄弟とともに相続を期待していただけに、資産を守る決断をした。弁護士とともに会社名義の資産だけは凍結し、これまでの現金に関しては静観しようということになった。ところが事態は急変する。なんと父親があの女と結婚すると言い出したのだ。金目当ての結婚と十二分に分かってはいるものの、父親が結婚を強行すれば、それに異を唱えることはできない。そこで再び探偵が調査し、女が過去に詐欺罪で三度も逮捕歴があることを突き止めた。この事実を父親に突き付け、再婚を思い直すように説得したところ、父親も苦渋の顔で手を切ることを納得。これで財産を守ることはできたが、父親にとっては騙されても、残り少ない余生を楽しく過ごしたかったのかもしれない。
後妻業に気をつけろ
2025/09/05
厳密に言えば結婚詐欺ではないかもしれませんが、映画にもなった「後妻業の女」も実在します。今にも死にそうな資産家の独身老人(とは限らないものの)に、言葉巧みに近づいて結婚し、後妻の座に座ります。後は早くこの世から去ってくれる日を願いつつ、結婚生活を送り、夫亡き後は遺産を相続するというのが後妻業です。殺人まではいかないものの、未必の故意を疑わせる事案は世間のあらゆるところで耳にします。弊社にもたらされた案件も、典型的な後妻業を疑わせるものでした。
狙われる資産家の独身息子たちの事例
2025/09/05
北関東の資産家から、40代の一人息子が結婚すると女性を連れてきたが、怪しいので調べてほしいと依頼を受け、調査を開始。その女性は、本人曰くオーストリア人と日本人のハーフで、年齢は30歳。誰もが知るエンターテインメント系の一流企業に勤務し、自宅は六本木ヒルズだと言う。息子は婚活パーティでこの女性と出会い、洗練された雰囲気に魅せられてしまった。彼はずば抜けて地元の大地主の息子で資産家であることを話してしまったとか。以来、彼女の猛アタックが始まり、すぐに深い仲になってしまったという。調査したところ、実は女性は若く見えるものの、年齢は50代後半。エンターテインメント系の゙一流企業勤務ではなく、食品マルチネットワークを手掛け、色仕掛けで顧客を増していた。最近ではマルチ商法も隠れ蓑きていたらしく、その女性は依頼者の息子に対し、「100万円で、ダイヤを安く仕入れることができるから投資して」「あなたのためにもっと美しくなりたいの。整形手術代4百万円出して」などとお金を求め、さらに妊娠したと言い出して早く結婚するように迫ってきた。息子はお金を無心される度に、父親に相談してお金を出して貰っていたというが、彼は父親の不動産を管理する会社の社長で、幼い頃から甘やかされて育ったせいか、大人になりきれない頼りない男性だった。一番心配していたのは父親で、すぐに交際している女性は怪しいと思い、調査を決断したのだが、予想通りの結果となってしまった。父親は心許ない一人息子を、今度はわりと怒鳴りつけ、怒り心頭の様子に息子も震え上がって、その後、弁護士を介して女性とすっぱり別れたとか。恐らく別れる際にも、幾ばくかの現金が渡ったのではないだろうか。晩婚の弊害は女性よりも、男性に暗い影を落としているように思います。草食系の男性が増え、女性と上手く会話することもできず、二次元のアニメやコミックに夢中になり、気が付けば独身のまま年を重ね、婚活パーティなどに参加している男性もいることでしょう。それだけなら女詐欺師の餌食となることはありませんが、資産家の息子ともなれば話は別です。恐らく赤子の手をひねるよりも簡単に、こうした男性の心に入り込んで、資産を食いつぶしていくのです。資産家のご家庭で、結婚適齢期か少し過ぎたくらいの年齢の方がいらっしゃったら、気を付けて下さい。そして、ご家族全員で女詐欺師の影がうろうろしていないか、調べてみましょう。
結婚詐欺と後妻業の被害増加
2025/09/05
新聞やニュースなどでは、現代の男女ともに晩婚化・非婚化が進み、少子高齢化に拍車をかけていると報じられています。一方では、女性を対象にした結婚詐欺による被害は増大傾向にあり、この二つの事実を突き合わせると、ある結論に行き着きます。「女性は本当は結婚したい。でも理想は低くしたくない」この考え方が、結婚詐欺に付け入る隙を与えてしまうのです。理想の伴侶との出会いを求める女性にとって、その可能性を高めるのが「婚活サイト」や「出会いのパーティ」です。出会いが少ないと嘆く女性にとっては、救世主のような場所ですが、しかし、視点を変えると結婚詐欺師たちの恰好のハンティング場所でもあるのです。特に高い年収を誇る独身起業家限定パーティや、医師・弁護士など、高収入で社会的地位も確立されている男性限定のサイトなどは、大賑わいです。そこに集まる女性たちの意識も高く、三高男性を求めて理想を守り決して妥協しません。詐欺師たちにとって、そこがねらい目です。これぞと思った女性に言葉巧みに声をかけ、「年収一億円」とか、「アメリカの脳外科医」とか、ちょっと聞いたたけでは荒唐無稽の、まさに詐欺師じゃないかと思えることを堂々と臆面もなく語ります。この堂々たるウソを語るのが詐欺師のやり口で、理想を摑もうと思っている意識の高い女性は、雰囲気がちょっとイケメン風だと、すぐに信じてしまうのです。それは「本当なの?」という希望的観測から、時間もかからず「本当だったら素敵!」に変わってしまい人間心理が働いているからです。人は「そうあって欲しい」という願望が強くなると、願望の前提(この場合、結婚できるかもしれない男性の条件)を、事実として捉えてしまう傾向があります。結婚詐欺師は、そうした女性心理を知っていますので、口からでまかせでも、理想にかなう創作話を次から次へと繰り出します。あっという間に、女性は詐欺師のとりこになって、結婚をちらつかせながら言われるまま金銭の要求に応えてしまうのです。しかし、年収3億円の男性なのに、50万円・100万円と要求することなどあり得るのでしょうか?普通あり得ないと思いますが、「今、持ち合わせが……」とか「上場を狙ってるので自分の収入に手を付けられない……」などと、理解不能な言い訳で丸め込みます。少しでも違和感を訴えると、「じゃ結婚の話は無しにしよう。せっかく好きだったのに、疑われちゃ……」と、今度は弱みに付け込んで脅します。女性は結婚を焦っているので、結局、おかしいと感じても別れられないのです。理想の男性との恋愛に夢中になっている。被害女性本人が目を覚ますのは、かなり難しいのですが、家族や友人、親族の方が客観的に見て「おかしい」と思う場合、家族の方から詐欺を疑われる相手男性の身辺調査を依頼されることがあります。こちらも事件の増加とともに、調査案件として近年増え続けています。一方、結婚詐欺の被害に遭うのは、女性ばかりではありません。資産家の゙人息子や、巨額の現金を相続したばかりの男性が、やり手の女詐欺師にひっかかる事例も報告されています。では弊社が担当した、男性が被害者となった「結婚詐欺事案の調査」を、いくつかご紹介しましょう。
恐怖、ストーカーの正体は……
2025/09/05
依頼者は、バツイチ子持ちの30代女性。無電話がかかってきたり、自転車のサドルが傷つけられたり、子どもの三輪車に落書きされたりと、何者かが嫌がらせをしていると警察に届けたが、パトロールを強化するだけで犯人の捜査までは手が回っていない状態だった。そこで、まだ子どもが小さいので、これ以上危害がエスカレートしないよう、調査して犯人を見つけてもらいたいと弊社に依頼してきた。ストーカーの犯行は、依頼者が帰宅すると、公衆電話からあきらかにボイスチェンジャーを使って声を変え、「帰ってきたんだね」と、行動を把握しているような言葉をかけるもの。それがほぼ毎日続き、怖くなった彼女は、当時付き合っていた彼氏に助けを求め、仕事からの帰り道に立ち寄ってもらい、しばらく滞在してもらった。彼氏はストーカーから電話がないことを確認して帰るというパターンだった。ある日、彼氏がいる時、ストーカーからの電話が。彼が出ると切られてしまい、外を見ると怪しい人影が走り去るのを目撃。彼はすぐに追いかけていったが、ストーカーに殴られ、その場にへたり込んでしまった。警察に行こうと依頼者は言ったが、「いや騒ぎを大きくしたくない」と断ってしまったとか。探偵はそうした事情をすべて聞き、ピンとくるものがあった。「この彼が怪しい」そこで、彼氏と一緒に依頼者を自宅まで送っていき、探偵も帰るふりをして、じっと外で張り込んだ。すると、彼氏が依頼者の自宅から出てくるまででき、公衆電話ボックスに入って電話をかけ始めた。同時にもう一人の探偵が彼女の部屋へ入り、電話が鳴っていることを確認。出るように促したところ、公衆電話で彼氏がボイスチェンジャーを使い、探偵に頼んでも無駄だと話している瞬間を聞いた。すぐに彼氏の身柄を確保。まずは近所の喫茶店へ依頼者と彼氏に来てもらい、探偵たちから事実を伝えた。彼氏は「ごめんなさい」と謝罪し、彼女の気を引こうという軽い気持ちだったようだが、だんだんエスカレートしてしまったのだと告白。殴られた事件は、彼氏の友だちがストーカー役に扮した自作自演と判明。依頼者はショックを受け、結局、警察沙汰にはしない代わりに、二度とつきまとわない旨を約束させ、二人は別れた。ストーカーは被害者とどこかで接点があり、必ず何らかのコミュニケーションを交わしています。つまり見ず知らずの人物ではないということです。一度会ったことのある取引先の会社員、自宅営業に来たセールスマン、バス停で顔見知りの学生、信じられないケースではマンションの住み込み管理人がストーカーだったということもありました。ストーカーの心理は複雑なようで、実は単純です。前述の事例のように、好きな女性の「気を引きたい」「もっと接近したい」という思いが強く、そのことを拒まれると一瞬にして豹変し、攻撃的な態度に出てくるのです。まさに子どものわがままのようなもので、「思い通りにいかないなら、いじめるぞ」といったエゴイスティックな意思表示として、大胆な嫌がらせに発展してしまうのでしょう。すると今度は、被害者の不安におののく姿が、ストーカーのサディスティックな欲望を刺激し、またそれが快感となり、どんどんエスカレートしていくのです。こうしたストーカー被害の調査では、探偵も人間の心理を理解する必要があります。被害者の出勤・帰宅に付き添い、周辺にじっと被害者の動向を監視しているような人物はいないか確認します。あるいは友人関係を丹念に調査し、できれば会話内容まで具体的に聞き出すことで、仲良くしている友人でも、怪しいと思われる人物を探り出すことができます。逆にストーカーらしき人物から、特定の女性についての身辺調査を依頼されることもあります。弊社ではその可能性を想定し、調査する相手とどのような関係なのか、目的とした調査なのかをはっきりさせます。結婚を前提としてお付き合いしている彼女の素行を知りたいというのであれば、その関係が真実であるかどうか、周辺の友人・親族への聞き込みを含め調査します。そこで問題なく、依頼者が本当のことを話していると判断できた場合のみ、調査を継続させていただきます。とにかく人間は社会的地位も評価も、人間性を判断する要素にはなり得ません。どんな人で自分自身が特定されない限り、ストーカーになって被害者を精神的に追い詰めていく可能性を秘めています。なぜなら、人間は誰もがジキルとハイドのような、二面性を持っているからです。
ここ数年増えている調査
2025/09/05
弊社に依頼される案件で、近年増えているのが、ストーカー被害に怯える女性たちです。突然、電話が鳴り、依頼者の行動を逐一把握している旨を語り、普段の姿を撮影した画像を何度も送りつけ、ネットにありもしない誹謗中傷を書き込んで、ノイローゼに追い込む異常性質のストーカー被害が急増しています。こうした被害を訴える女性たちの安全を確保し、ストーカー犯人に迫るのも探偵の役目です。実際にあった事例をもとに、どんな対策がとられているのか検証してみましょう。
国際的な組織・世界探偵協会
2025/09/05
弊社は、世界で最も長い歴史と規模を誇る、世界探偵協会の会員となっています。世界探偵協会は一九二五年に設立され、本部はアメリカにあります。年に一度、会員たちが集まって大会が行われ、世界七十五か国以上の探偵社とネットワークを結び、各国との情報交換が行われているのです。探偵は国によって、業務内容や与えられている権限も異なります。たとえばアメリカは、警察官同様に拳銃の所持が認められ、犯罪調査にまで関わっていた州もあります。探偵業を行うには、実地での数年の経験を経て、法律や科学捜査の高度な知識が求められる、かなり難しい試験にパスする必要があります。もちろん倫理的な素養も審査されます。こうして晴れて探偵になっても、麻薬の密売人を逮捕したり、逃亡中の殺人犯を発見したりと、常に危険が伴う業務が待っています。アメリカといって浮気・不倫調査が無いかと言えば、それを専門に扱う探偵もいます。力は日本よりも高額の慰謝料を請求できますから、証拠集めは厳格に行われます。不倫が発覚した時の不貞行為においても、国ごとに異なり、フィリピンは最大七年の懲役、台湾は最低四カ月以上の禁錮刑、サウジアラビアやイランなどイスラム教の国においては、懲役や死刑という罰が下されます。探偵も不倫も、その国の文化や法律によってまったく異なっているということが言えます。
探偵犬が能力を発揮
2025/09/05
調査の精度を上げるために、弊社では、最新機材を積極的に導入しています。アナログだけだと強力な戦力となり得るものも取り入れています。その一つが探偵業界で初めて採用した、探偵犬です。きっかけは、二〇一一分三月一一日に起きた東日本大震災。被災地で、災害救助犬の活躍を目の当たりにしたことが導入を決意させたのです。弊社の探偵犬は、栃木県にある民間の警察犬訓練所で生まれ育ったシェパードで、名前はかのアーサー・コナン・ドイルが生み出した、ベーカー街の名探偵にちなんで「ホームズ」と付けました。一説によれば、犬の嗅覚は人間の100万倍優れているとも言われています。犬の持つ、その特殊能力を活かし、主に行方不明者の捜索で活躍できると考えたのでした。様々な犬がいる中で、警察犬に数多く採用されているシェパードは、知能も高く責任感も強いため、探偵犬にはうってつけでした。よくテレビドラマなどでは、警察犬に靴の匂いを嗅がせるシーンが出てきますが、弊社では服は使いません。最も匂いが染み付いているのは、捜索対象者が使用していた枕カバーです。長期間、洗濯をしないで使しているものの方が、匂いが明確で判別に有効だからです。人が入って行くことが困難な山奥や森林での捜索では、行方不明者がどちらの方向に進んだのか、まったく見当がつきませんでしたが、探偵犬の導入で道筋が開けました。ある時、行方不明者の捜索のため足取りを追って、地方の田舎町までたどり着きました。しかし、それ以上どこへ進んでいけばいいのか、手掛かりがまったく掴めない状況に陥ってしまったのです。そこで探偵犬の出動となったのですが、例のごとく行方不明者の家族から借りた枕カバーの匂いを嗅がせ、最後の目撃情報があった場所から捜索を再スタート。すると、探偵犬は何の迷いも無く地面に残った行方不明者の匂いを嗅ぎながら、2キロほど進み、そこにはうっそうと茂る竹藪が。その中へ分け入ったものの、竹が密集していて探偵犬を先にに行かせ、後ろから小型ドローンを竹と竹の間をすり抜けるように飛ばしため探偵犬を先に行かせ、後ろから小型ドローンを竹と竹の間をすり抜けるように飛ばした。操作する手元ではドローンの映像を逐次確認。しばらく竹林の奥まで行くと、開けた河原に出たのです。そして探偵犬が急に激しく吠え始めました。ドローンが映した探偵犬の横には、怯えている様子の行方不明者がうずくまっていたのです。探偵たちもすぐに別ルートから河原に降り、身柄を確保。自殺という最悪の結末を避けることができました。動物ならではの能力を活かして捜索を行う探偵犬の存在は、探偵たちの日々の調査において役に立っています。
自転車の防犯登録が決め手
2025/09/05
人間関係に悩み、家出した20代の息子の捜索を親御さんから依頼され、その分野に強い弊社の腕利き探偵三人で特捜チームを結成。捜索開始からすぐに重要な情報を入手。なんと貯金通帳を自宅に置いていたので、現金を引き出した支店名が判明したのです。ちなみに貯金通帳に引き出した支店番号が記されるのは、銀行のうち三行のみで、他の銀行は記載されないようになっています。こういうことも知っておかなければならないのが探偵です。特捜チームは、まだ現れるかもしれない銀行支店に数日張り込んだのですが、当該家出息子は現れず。「本当にこの近辺にいるのか? いたとしても、もう他に移ったのではないか?」と特捜チームが、さらに決め手となるものはなかいと再びリサーチしたところ、自宅から自転車もいなくなっていることが判明。しかも親御さんが防犯登録の番号を控えていたのが、大きな幸運に繋がったのです。銀行支店周辺の駅、バス停……など自転車が停めてある場所をしらみつぶしに調べる。地べたに駅前に何百台と駐車してある中から、失踪当時、息子が乗っていた自転車を発見。そこ張り込んでいると、その息子がふらりと現れたのです。「〇〇さんですね。ご両親が心配しています。お話を聞かせください」特捜チームのリーダーは、こう声をかけ、抵抗もされずに無事保護。しかし、話を聞いたところ、家出した原因が親御さんとの関係の問題であり、自宅には帰りたくない旨を伝えてきたのです。本人発見はずすぐに親御さんに伝えられましたが、息子の事情も理解できるため、探偵が間に入ることになりました。三日ほど様子を見つつ、自主的な帰宅を促し、探偵の説得と親御さんの反省の言葉もあり、息子さんはその後無事に帰宅したのでした。家出人の発見は、まさにいろんなケースがあり、事情も様々です。妻からの依頼で行方不明となっていた夫を捜索したところ、河川敷の動かない車の中で寝泊まり、ホームレスの世捨て人になっていたこともありました。変わったところでは、家出人が自宅マンションの配電ボックス室の中で、数週間にわたって暮らしていたこともありました。中年過ぎの男性家出人のケースで多い発見場所は、地方の温泉旅館やダム工事の宿舎など、働きながら暮らせるところです。身元をごまかしている場合も多く、雇用している側もそれほど気に留めず、あるいは知っていても知らないふりをして働かせていることもありました。いずれにしても、人生に疲れたり、家族との生活に絶望したりと、家出人の事情を探れば探るほど、現代社会の疲弊感を垣間見ることになります。ただし、無事家出人を発見し、家族と対面した時に涙を流して喜んでくれて、このことをきっかけに問題を解決するよう前向きになっていく姿を見るのは、探偵としてとても嬉しいものです。